各学年の教育

最年少組
年少組
年中組
年長組
最年少組

満3歳児

あそびからの育ち

周囲のことに興味をもち、やってみる。
保育者や周囲のまねをしながら楽しさを感じる。

人との関わり

保護者を介して人に親しみを持って関わり、刺激を受けたり、一緒に遊ぶことから安心感を持つ。

生活の姿

気持ちが「やってもらう」から「自分で」になっていき、生活意欲につながる。

初めての集団生活に慣れ
友だちと一緒に過ごすことを楽しむ

幼稚園という新たな環境に
刺激を受けることで
子どもの心が大きく育つ

毎月数名ずつ入園児を迎える最年少組では、初めての集団生活に慣れ、保育者や友だちといることが楽しいと感じられるようになることを最優先しています。食事や着替え、排泄など生活習慣の自立に向けた援助を丁寧に行っているのが特徴です。また、小さなうちから集団生活を経験することで、子どもは驚くほど成長します。

自分の気持ちを素直に表現し
友だちとの関わりに必要な言葉を
保育者と一緒に使ってみる

初めは個々で遊んでいた子どもたちも、園生活に慣れると視野が広がり、友だちのことが気になるようになります。「かして」「いれて」「ありがとう」など友だちとの関わりに必要な言葉を保育者と一緒に使うことで、関わり方や自分の気持ちを言葉で伝えることを学んでいきます。

1年間の成長

集団生活に慣れ、保育者や友だちと一緒に喜んで生活するようになり、遊ぶ楽しさを感じるようになります。着替えや食事、排泄など、自分でできることは自分でしようとする気持ちが芽生えます。

年少組

3歳児

あそびからの育ち

やりたいことを見つけて試しながらじっくり楽しむ。
友だちからさまざまな刺激を受ける。

人との関わり

思いを身体全体で表現し、特に言葉で伝えようとする。
相手の気持ちに気付き、関わりを楽しむ。

生活の姿

自分でできることを喜び、自信をもち、意欲的な生活態度につなげる。

夢中になって遊ぶ中で興味を広げ
友だちと関わることを楽しむ

個々にあわせた援助や工夫で
「初めて」の出来事を
子どもの喜びと意欲につなげる

親元から離れて過ごす不安を受け止め、保育者と一緒にいることで安心し、幼稚園に来ることが楽しいと感じられるようになることを大切にしています。初めての経験が多い年少組では、保育者が個々にあわせた援助や工夫で興味を引き出し、できた喜びを積み重ねて、自分のことは自分でやろうとする意欲を育てます。

あそびをきっかけに
気持ちを伝えることを学ぶ

好きなあそびを見つけ、自由にのびのびと夢中で遊ぶなかで好奇心を広げ、少しずつ周りの友だちとの関わりを学んでいきます。子どもの気持ちを保育者が受け止め、引き出してあげることで、思ったことや感じたことを言葉や身体で表現し、自信をもって生活できるようになっていきます。

1年間の成長

園やクラスで安心した気持ちで過ごせるようになり、友だちと遊んだり、生活したりすることが楽しいと感じるようになります。思ったことや感じたことを言葉や身体で表現できるようになります。

年中組

4歳児

あそびからの育ち

友だちと一緒に遊ぶ中で、自分の思いや考えを自分なりに表現し、伝える。

人との関わり

主張しながら相手の気持ちに気付き、受け入れる気持ちをもとうとする。

生活の姿

自分なりの生活の仕方を工夫し、生活の要領を身につけていく。

「個」から「集団」へ意識を広げ
年長に向けて心と体の土台をつくる

友だちとの関わりが増え
役割を理解しながら行動し
相手を思いやる気持ちを育てる

個から集団へ行動が変化していくこの時期。やるべきことに意欲的に取り組み、年長に向けてたくさんの体験を積み重ねていきます。集団を意識できる活動を増やし、友だちとの言葉を使ったやり取りや、相手の思いを受け入れることの大切さを保育者が繰り返し教えることで、自分の言葉で気持ちを伝えられるようになります。

新しい環境で視野を広げ
ときにはとまどいながら
挑戦してみることが自信になる

年少までのクラスの編成が変わり、新しい環境に期待と不安を抱く子どもたち。保育者が子どもの気持ちを受け止めることで、信頼関係が深まり安心して過ごせるようになります。生活の中のさまざまな事柄にも自信がもてるようになります。当番活動が始まり、人のために役立つ心地よさを感じ、やさしさ、責任感が育ちます。

1年間の成長

クラスを意識するようになり、友だちへの興味が広がり、自分と違う考え方があることを学ぶようになります。集団での生活を通して、責任感と自立心が育っていきます。

年長組

5歳児

あそびからの育ち

目標を決め挑戦する。自分たちで遊びを考え、より面白く、皆が楽しめる方法を考えあう。

人との関わり

相手の気持ちを汲み取り、状況を考えながら関わる。
さまざまな問題を自分たちで解決する気持をもつ。

生活の姿

集団の中の一人として生活に見通しを持って行動する。
他を認め、認められるよう責任ある行動を考えていく。

目的をもってあそびや生活を進め
自分で考えて行動できる力を育む

あそびや生活の中で
友だちとかかわり
協調性を身につける

「今日は何をしよう」「縄跳びが飛べるようになりたい」など、あそびや生活に目的をもつ時期です。必要なものを準備し、同じ目的の友達を集めて、自分達であそびを始められるようにもなります。大人を介さずに子ども同士で遊び、生活する中で、気持ちのコントロールができるようになり、社会性や協調性が養われ、コミュニケーション能力が高まっていきます。

一人ひとりが輝く瞬間を経験し
勇気と自信を身につけ
たくましく成長する

お地蔵様の掃除やウサギの世話、年少組の着替えの手伝いなどを通して、人のために役立つことが嬉しいと感じられるようになります。また、年間行事の中で全員が1人1回代表になる経験をし、勇気と自信につなげていきます。

1年間の成長

友だちと協力するようになり、生活の意欲が高まります。最高学年として、年少組のお世話や行事で任されることが増え、周囲に認められる体験を通じて自信をつけて、大きく成長していきます。